絵の中の人物
今回はパースを意識した人物のとらえ方です。
私は絵を描く時には出来るだけ人を描くようにしています。
絵の中に人が入ると温かな絵になると思いますので・・・。
描き方は人それぞれですが、バランスが狂うと
" 何か変かも・・地面が傾いた感じに見えるな〜 "
的な落ち着かない絵になる時が在ります。それは、目線が定まっていない事が
主な原因です。
大事な基本は自分の目の高さです。
スケッチに出掛けると、座って描く事が在りますが、その時の目線は
地面から約1メートルぐらいですので、人の高さにパースが影響してきます。
つまり、人の頭の位置が遠くの人程、下がってきます。
立って描く場合はこんな事になります
目線の高さは基本平均で1m50㎝です。仕事で描くパース画の場合も同じです。
上は坂道とか、自分より高くて、距離が在る場合。
中央は平地で広場などに人がいる場合。子供は別として
人の高さを一定に描きます。すると、頭の位置が水平線
に揃います。建物を描く場合は、ほとんどが平地なので
この条件に合います。大事なのは
頭の位置が一定で、人が小さくなる。
と言う事です。
下は下り坂等の場合です。
次の絵は上の説明の条件で少し地面が下がった所からの情景です。子供達が列になって坂道を降りて来ます。後の方に先生が居て、その高さの所が平地になっていて、少し離れた道路上にタクシーが止まっています。
そう、見えるでしょうか?
次は人を描くポイントですが、
人は約七頭身ぐらいで、(子供の場合は幼児になるほど五頭身、四頭身に成ります。)
腰の位置は75センチぐらいです。
矢印のように関節を意識して描くと、それらしく見えますよ。
大まかな説明ですが、参考になったでしょうか? 自分なりの人物クロッキーで良いので
描いて見る事をお勧めします。
私の描いた、人が入った絵ですが、参考までに。
群衆の場合はこんな感じで
近景の場合はこんな風に。
頑張って〜!