2011年12月13日火曜日

スケッチの描き方11

絵の中の人物
今回はパースを意識した人物のとらえ方です。

私は絵を描く時には出来るだけ人を描くようにしています。
絵の中に人が入ると温かな絵になると思いますので・・・。

描き方は人それぞれですが、バランスが狂うと
" 何か変かも・・地面が傾いた感じに見えるな〜 "
的な落ち着かない絵になる時が在ります。それは、目線が定まっていない事が
主な原因です。

大事な基本は自分の目の高さです。
スケッチに出掛けると、座って描く事が在りますが、その時の目線は
地面から約1メートルぐらいですので、人の高さにパースが影響してきます。

つまり、人の頭の位置が遠くの人程、下がってきます。

立って描く場合はこんな事になります

目線の高さは基本平均で1m50㎝です。仕事で描くパース画の場合も同じです。

は坂道とか、自分より高くて、距離が在る場合。

中央は平地で広場などに人がいる場合。子供は別として
人の高さを一定に描きます。すると、頭の位置が水平線
に揃います。建物を描く場合は、ほとんどが平地なので
この条件に合います。大事なのは
頭の位置が一定で、人が小さくなる。
と言う事です。

は下り坂等の場合です。

次の絵は上の説明の条件で少し地面が下がった所からの情景です。子供達が列になって坂道を降りて来ます。後の方に先生が居て、その高さの所が平地になっていて、少し離れた道路上にタクシーが止まっています。

そう、見えるでしょうか?


次は人を描くポイントですが、

人は約七頭身ぐらいで、(子供の場合は幼児になるほど五頭身、四頭身に成ります。)
腰の位置は75センチぐらいです。

矢印のように関節を意識して描くと、それらしく見えますよ。

大まかな説明ですが、参考になったでしょうか? 自分なりの人物クロッキーで良いので
描いて見る事をお勧めします。




私の描いた、人が入った絵ですが、参考までに。
群衆の場合はこんな感じで
近景の場合はこんな風に。

頑張って〜!

2011年12月5日月曜日

大阪スケッチ2

クリスタ長堀のイベントに来て頂いた方に感謝です!

新作 安治川
初回制作途中経過作品
もう少し書込んで
色付けしてこれ!
で、中々哀愁漂う”男の背中”
の様な絵が出来上がりました。
マニアックな絵なので期待してなかったのですが
気がつけば完売してました。

本人としてはモノクロが気に入っているのですが・・・!?
色の力には敵わないです。

ええなあ〜、この船、欲しい・・・けど、
何処に置くねん!ちゅう事やね。

ついでにコレも書きました
大丸心斎橋店
since 1922
ヴォーリズ
イルミネーションの金具は邪魔なので書きませんでした。
ついでに屋上のフェンスも省きました。

余計なお世話ですが、隣に在った 十河さんの様に売らない事を祈ります。

PS
11月に北浜辺りをうろついていた時に
また、八木通商ビルを直してるわ・・!
と思ってよく見ると、南側の部分が無くなっていたので
”何、修理じゃなくて、解体するのかよ〜”

あらまあ、どうなることやら・・。
又見に行きま〜す。





2011年11月24日木曜日

神戸女学院スケッチ

西宮スケッチ4
2011.11月17日に見学させて頂いた

神戸女学院
since 1875
明治6年二人の女性宣教師が開いた女子私塾
元は神戸花隈(1873)
そして山本通に(1875年 神港学園)あたりに在ったのですが、
1933年に西宮岡田山に移転されました。
設計はW.M.ヴォーリズ

入口はややこしいので門戸厄神からタクシーが良いかも・・!
最初に行った所が
総務館
since 1933
絵は図書館本館二階からの中庭を向いての眺め。

そして、総務部へ ビジターカードをもらいに行きました。

最初は少し遠い場所に在る
エッジウッド館、ケンウッド館へ・・

絵はケンウッド館
since 1933
今は海外からの学生宿舎に利用されています。

次は
ソールチャペル
since 1933

総務館、講堂の西側に在り丁度西からの光りでチャペル内は
金色に光っていました。
最後は
音楽部1号館
since 1933

正門はこの手前の坂を下った所です。
タクシーはこの前の道を通ってデフォレスト記念館前まで。

隣の関学も同じ設計で、ヴォーリズの作品なのですが、
こちらは各建物が個性的にイメージづけられて
女学生への配慮で、回廊で繋がれています。
特にカラフルな屋根瓦は中々見物です。

日が暮れるのがこの時期は早くて帰る頃には少し暗くなってしまいました。

案内して下さった方、総務の皆さんに感謝です!

2011年11月19日土曜日

京都スケッチ2

京都駅近くのレトロビルスケッチ

最初は暫く修理をしていた
本願寺伝道院
「旧」浄土真宗信徒生命保険
since 1912
伊東忠太・竹中工務店
インドっぽい意匠が印象的です。京都で打ち合わせがあって
少し時間があったので急遽見に行きました。
時間がなくて中にはまだ入っていませんが、楽しみです。

次は
「旧」日光社七条営業所
since 1923
山本ふじこの宣伝した、富士ラビットのスクーターで有名です。
二階にオーナー?経営の喫茶店が在ります。
リニューアル当時の設計資料も置いてあるので
興味の在る方は、覗いてみて下さい。
但し、靴を脱いで上がって下さいね。

次は2008年に描いた
「旧」村井銀行七条支店
Second House 西洞院店
since 1914
煙草で財を成した村井兄弟商会の銀行です。
今はレストランになっています、まだ食べた事がないですが・・。

まだ描いてませんが、五条に在った煙草工場跡が解体されました。

馴染みなのは、円山公園に在る「長楽館」です。
昔の煙草のコースターが売っているので興味の在る方は覗いて下さい。

次も2011年3月に描いた
龍谷大学本館
since 1879
堀川通を少し西に行った所に在ります。

まだこの近くに描いて置きたい物が在るので、次回をお楽しみに
バイバイ!

2011年11月18日金曜日

西宮スケッチ3

カトリック夙川教会
since 1932

阪急夙川駅から西へ3分程の所に在る、ゴシックタイプの教会です。
東側の顔も良いのでまたの機会に描きたいと思います。

武庫大橋
since 1927

以前一番町に住んでいたので休みの日に良く眺めた橋です。
昔、行進していたゾウが水浴びをしたとか・・・!?

向かい側が尼崎なのですが、橋を渡った事が在りません、
以外とそんなものです。

谷山ビル
since 1928

2008年に描いた絵ですが、
元は華麗なる一族の銀行で、その後八馬汽船本社、多門へと
遷り現在は谷山氏の所有となっています。

「年2〜3回程しか使ってない。」と、オーナー談。
中は手を入れて大事にされています。

今月17日に神戸女学院に見学に行ってきたので、早く描かなくては・・!

2011年11月2日水曜日

西宮スケッチ2

旧)甲子園ホテル

武庫川女子大学 甲子園会館
Mukogawa Women's UNIV. Koshien Hall

Since 1930 S05

ライトの弟子、遠藤 新 (えんどう あらた)の設計
南側塔屋

北側塔屋
東京帝国ホテル(名古屋明治村に一部移設)と良く似た形なので
比較すると面白いかも。

壁面オブジェも男好みの感じです。

見学申し込みサイトはこちら
http://www.mukogawa-u.ac.jp/~kkcampus/kengaku/index.html


以前甲子園に五、六年、住んでいた事が在りその時代とは
駅も商店街も、かなり変わっています。
以前住んでいた所もビルに変わっていて、残念!

国道にまだ電車が走っていた時なので、当時を思い出しながら回りも
ぶらぶら・・・!ホテルの近くにはドイツ風の立派な家が・・・!

まだ在りました。

もう一つ近くに在る有名な建物に
松山大学 温山記念館
が在ります。時間があれば寄って見て下さい。

2011年10月26日水曜日

スケッチの描き方10

関西学院大学
Kansei Gakuin UNIV.
今回は木をムクゲの筆だけで描いてみました。
何時もの様に道具は前のブログを見て下さいな。

写真はコレ

木の影もムクゲで。

鉛筆下書き
自分の立ち位置を確認して下さいね。
奥行きのVP点が見えています。
ロットリングの墨入れは、必要な所だけに。
再度、鉛筆でアタリを入れます。
青墨で木も影も同じ様に書き込んで行きます。
左の木の幹にマスキングをしています。

葉はムクゲの筆で薄い墨から、乾かないうちに少し濃い墨を重ねます。
筆はカスカスぐらいの水での量が良いですよ。

木幹のタッチと葉の描き方が違うので気をつけて下さい。
木の輪郭や、根締めの所に三角ペイントを入れています。
同じ様に塗った墨でも、色を入れるとそれらしく見えます。
頑張って描いてみて下さい。

又ね〜!

2011年10月25日火曜日

西宮スケッチ1

関西学院
Since 1889 
W.M.ヴォーリズ建築設計事務所

神戸市灘区 原田の森から1929年に西宮市上ヶ原に移転。
時計台
Since 1929

甲山や仁川が在り、高台の為、歩くと疲れるが環境の良い所に在ります。
学内の建築は、色、形、様式も統一されてしっくりと落ち着いた雰囲気です。

構内も起伏に富んで視覚的にも楽しめますよ!


神学部の後ろにあるF号館
そして
並びにある建物

表にある建物はマトモ過ぎて描く気にならなかったのでコレで
我慢して下さい。
ランバス記念礼拝堂も描けば良かったかも!?
まあ、ええか!

P.S

灘に在る旧関学チャペルの
神戸文学館は

こんな感じで!

2011年10月17日月曜日

神戸スケッチ

神戸ドック
kobe dockyard


10月の神戸まちづくり会館での展示会で
お客さん達に教えて頂いた話が、

”神戸ドックの片方が解体されたよ・・・!”

色々聞くと、どうも本当のようなので確かめに行ってきました。


上の絵の浮きドックが解体されて、川重側のドック(写真奥のドック)は

現在修理中でまだ現役で残すとの事でした。

やれやれ!

何とか残るだけ良かった、と、一安心。

頑張って仕事を続けられます様に、ドックファンの一人として
応援してますよ〜。

2011年9月28日水曜日

富山スケッチ2

南砺市 井波スケッチ

ヤットコさ井波のスケッチが描けました
最初はコレ
井波物産館
since 1934 s09
旧)加越能鉄道加越線 井波駅舎

昭和47年に廃止されて現在の場所に移転されました。
京都のJR二条駅 (梅津に移築)の様に立派です。

描いた時が雨のち曇りの富山らしい天気模様でしたのでこんな感じに。

次は

井波美術館
旧)北陸銀行井波庄川支店
Since 1943 s18
瑞泉寺通に在り銀行内部も見れますよ。

チョット透視が違ってるけど気にしないで!

三枚目はコレ
瑞泉寺通りの南側にある裏道
広場から上がって行くと上の方に蕎麦屋さんが在りますよ。

最後はコレ
第一銀行福野支店
Since  ?
富山の第一銀行本店に良く似た外観です。
ちなみに前の道を ”銀行四つ角” と呼ぶそうです。まんまやんか!

絵の描き方をチョットKEIKO TANABE 風にアレンジしてみました。
どうでしょう?

P.S
何とか展示会の準備ができました。道具や新しくて展示が出来なっかった
絵も持って行きますので、お楽しみに。
 
お会い出来る事を楽しみにしています。


2011年9月17日土曜日

スケッチの描き方9

東寺スケッチ

今回は空海さんの教王護国寺

水の描き方をやってみます。原稿はこれなのですが・・・・!?

二回程挑戦したのですが、どうも上手く行かないので、
もう一度写真を撮りに行きました。
構図も少し建物を大きくして、水面も見える感じで。
暑い日だったので、空の雲も見えるし、暖かい色に成りました。

鉛筆下書きはこれですが、

意外と五重塔のバランスと南大門のバランスが難しい。
でも、まあ此のくらいの構図で・・・・。
必要な所にだけロットリングで墨入れ、
後は鉛筆で ”アタリ” のラインをいれて置きます。
水の部分の青墨の墨入れは、滲んだ感じなので、先に綺麗な水を塗っておきます。
右下の部分を拡大すると・・・、

拡大するとこんな感じに。
先に塗った水が乾かないうちにコントラストを付けながら、一気に書き込みます。

色をつける時も先に綺麗な水を塗っておきます。

全体に見るとこんな感じに。

     ちなみに、空の描き方も、屋根に近い淡いブルーの部分は、
先に水を塗って描くと、余りタッチの無い、静かな感じの絵に成ります。

もう少し水面を広く描いた方がわかり良かったかも!?

P.S

毎月21日にある東寺の弘法さん、暑さも和らぐコレからが良い時期です。
寄ってみて下さい。

又ね〜!