2012年7月28日土曜日

1925年の世界一周旅行 1

Around The World in 1925
Since1925

2008年 京都古書市で見つけた87年前のアルバム

大事な記憶を捨てる人がいるんや・・と思ってよく見ると
大正14年当時のアルバムで、明らかに私と同じような
仕事をされている方が残した記録でした。

彼は大阪の住吉に住んでいた方で、
某百貨店の装飾部に在籍されていました。

35年ぐらい前の百貨店の装飾部には、絵描きさんや、彫刻家
(それも本格的な)などをされている人が沢山 在籍されていました。

赤いベレー帽を冠って図面やイラストを描いてる姿を時々思い出します。
”絵の描けないデザイナーなんて・・辞めたら”
なんて事を 新人達に平気で言うので、”この野郎” 
なんて良く反発してました。

昔話はさておき、このアルバムは
A4サイズの幅広で、厚みが7センチあります。
納められた絵はがきの数は
426枚

とてもマトメテ御見せできませんので、
時系列で当時の建築的な物を国ごとに御見せする事にします。

まずは神戸から

1925年大正14年当時には
日本郵船が横浜・ロンドン間の海外航路を就航していました。

寄港先は
横浜〜(1日)神戸〜(4日)上海〜(4日)香港・
香港〜(6日)シンガポール・ペナン〜(5日)コロンボ・アデン
コロンボ・アデン〜(11日)スエズ〜(1日)ポートサイド〜(5日)・
ナポリ〜(2日)マルセイユ〜(3日)ジブラルタル〜(4日)ロンドン
間を片道 約50日で2週間に一度の就航でした。


ハガキの船は全て
日本郵船 ”榛名丸”
Since 1922 大正11年建造
10.421 G/T
(他に”箱根丸” ”照国丸”なども同じ航路に就航していました。)

当時は神戸の神港第四突堤 (現在は第一突堤)からの出航で
神戸栄町に父親の会社が在った白州次郎氏などもこの桟橋から
ロンドンへ旅に出たようです。

次回は
支那(中国)です



2012年7月22日日曜日

神戸スケッチ8

kobe sketch

鹿瀬造船所

SHIKASE dock yard
since 1945
神戸ドックの隣に在る350トン級のドックです。
終戦直後の創立ですが、頑張ってます。


新開地 焼き鳥 ”八栄亭”

Yakitori  "YAE-TEI"
since 1913
まだ一度も行った事が無いのですが、来年で創業100年目だそうです。
記録は2008年のもので、新開地の絵はこれのみです。
もっと見つけに行かなくちゃ。



2012年7月3日火曜日

大阪スケッチ4

OSAKA SKETCH
大阪スケッチ
通天閣100周年

通天閣
since 1956 S31
内藤多仲/奥村組
私の時代には”日立モートル”の文字だった様に記憶しています。

初代通天閣
since 1912

新世界の玄関口に設けたる高塔にして其の高さ三百尺ありて
中心には昇降機の設備あり閣上より市内は足下に見え、遠く
淡路島は手に取る如くかくも泉水のごとし。
此の高塔は天王寺、五重塔より高し。

新世界

第五回内国勧業博覧会用地跡の一部に、土地会社の経営により
明治四十二年開設せる、一大娯楽場にして玄関口と目せられる
所には通天閣なる高塔あり、その奥にルナパークと称する一大
娯楽場を設ける。

何年か前に古い大阪のハガキ、30枚セットを神戸元町の古書店で
見つけたときは大発見や〜と思いました(笑)

おめでとう 通天閣!