2018年6月7日木曜日

スケッチの描き方17

How to Sketch 17
Basic Composition
(基本構図)

最近、描きたいものが無いので描いてません。で・・
お勉強会です。

イベントに出てると、たまに絵の描き方を聞いてくる人が居ます。
「え!・・そこからなの・・」的な質問が在るので
極々基本的な構図の話しをします。

最初は
「まず、描きたいものを決める。」
そして、[まん中] に描きたいものを、描く。
A
普通の人はこんな端っこには描きません。
B
描きたいものの大きさは画面の6〜7割ぐらいが目安です。

描く対象の特徴で
画面のタテかヨコかを決めます。
C
ヨコ位置
の構図だと左右が空きます。
何か足さないと場が持ちません。

タテ位置
だと対象物が大きく描けます。
画面右側の斜線部分は
もっと省いても良いかもしれない部分です。
D
日本では掛け軸の画面ですが、水彩を描く人でこの
バランスの絵は馴染みが薄いです。
でも、OKです。描きたいものに集中出来るので良いと思います。


最初のヨコ位置はこんな感じにしたい時に使います。
E
遠近を付ける為に 背景の部分は薄く、あっさりと仕上げます。
その方が主役が強調されます。
でも、空の部分が大きいので上手く描かないと
空に目が行ってしまうので、要注意です。

お次は絵を描く位置ですが、
F
(水平ラインは目の高さです。)
道のまん中の構図は避けましょう。
左右両方の建物にエネルギーを使うので、疲れます。

出来れば左か右へ消失点を置きましょう。
G
H
これは、もう少し右でも良いですね。
丸を描いた所は「此所が退屈です」と言う意味です。

退屈をカバーする方法は
こんなモノや、電線なんかが有るので、構図を決める時に
計算して置きましょう。


水平ライン(目の高さ)ですが、
ヨコ位置の構図(F) は、ほぼまん中ですが、
タテ位置2枚(G.H) は画面の3、4割の高さにしています。
この高さの方が絵が安定します。

風景画の場合は
描きたい物で3、4の割合を決めます。
タテ位置ヨコ位置、どちらでも良いのですが、

海が描きたい時はこの構図
I
空が描きたい時はこの構図
J

奥行を出す
描き方ですが、
K
正面の構図は建物自体の奥行きを感じさせる部分が少ないので、
出来るだけ避けましょう。
しかし、これしか構図が無い時は、少し引いた位置からの構図で、
手前の木や人等の点景で奥行きを出しましょう。

少しヨコからの構図になると、
L
奥行きがチョットだけ出てきました。
M
建物の側面が大きくなると共に角度が出てきました。
バランス的には、L . M.あたりの構図が良いでしょう。

もっと建物に近付くと、こんな感じになる時が在ります。
丸の部分が退屈しています。
N

左側に背の高い物が在るとバランスが取れるのですが・・。
O
こんな方法でバランスをとる事も在ります。
この場合は、建物をメインにするのか、木立を主にするのか、
最初に構図を考えておいた方が良いと思います。

影の描き方ですが、
影で、季節や時間、方角、を感じる事が出来るので、
大切な要素です。

夏の正午頃の影
逆光の影
秋口、夕方の影

建物の場合は
こんな感じで、影の部分は細かく描くのは避けて、
思いっきり濃く仕上げてもかまいません。
その分、右側の壁はジックリ描くとかね・・。

基本的に建物を描く時は、
建物全体と地面を入れましょう。

又ね

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