2011年4月18日月曜日

神像

4年ほど前に手に入れた  神像

2007年春に京都のミヤコメッセで行われていたアンティークフェアで見つけたのが

この人達

近江の古物商の人曰く「時代は室町後期で長野から出たもの」との事。

古さは十分ある感じで、兎に角 魅力的な事はそのポーズと衣装です。

気になったので博物館や有名な東京の人形店に聞いたのですが、各学芸員によると、

「わかりません!、場所が特定されるともう少し解明されるかも知れません。」


仲間内で、アーでも無い、コーでも無いと議論したのですが、これは、渡来人の楽しみを表現した物で宗教的な物では無い。と、言った所でギブアップです。


木彫り彩色10人の登場人物を勝手にあだ名を付けました。上から
1.破壊僧、別名ガッツ 2. 照れ屋 3.シテ 4. 座りシナ5.空見

最初のガッツはお坊さんかどうかも解りませんが
もろ肌を脱いだポーズはスゴイとしか言い様が無いです。

彫刻とか絵にはその人の感性が現れると思いますが、迷わずこの様に彫れて、気持ちまでも表現出来る優しさに溢れた、優れた彫刻家である事は間違いないです。

時代設定が室町とすれば、1397~1573年で約400年前の田楽の踊り手達ではないかと勝手に想像します。しかし、こういった作品は見た事が無いので何とも言えませんし、宗教的な神像と呼ぶのも違和感があります。


円空さんや木喰さんの様に宗教家が作った物ではなく
普通の一般人が自分達の、生活の中の楽しさを表現した作品を見ると、貧しい中にも豊かさが有る。そんな環境までもが見えてくる様です。











1~5までの作品と、6~10までの作品は作者が違う様に思います。それは生き生きとした,自由で表情豊かな表現力と,迷いの無い彫り痕の前者。それに比べて後者の作品は、前者の作品を真似たため動きが無くまるで先生と生徒のような違いを感じます。衣服に関しては後者の方が独特な感じで、現代の衣装とはかなり違う様に思われますがどうでしょう?。






6~10のあだ名は
6.農民7.覗き見8.庄屋9.手代10.小唄




日本の中にもまだまだ不思議な物が埋もれている、知らない事が沢山有る事を教えてくれる出会いに成りました。



べた惚れの
マイコレクションでした。ジャンジャン!

写真は友人のSYOJIRO.KOBAYASHIです。































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